流れに身を任す。
3人の人が海を目指して手漕ぎのボートで川を下ります。
1人目は、一生懸命に必死にボートを漕ぎます。
それが上流に向かっているので、全く進みません。
自分は今必死に漕いでる！
一生懸命に漕いでる！
でも周りからしたら、
あの人はいつまであそこにいるんだろう。
いつまでたっても目的地の海に辿り着きません。
いつの間にか疲れ果てて、海を目指すのをやめてしまいます。
2人目も一生懸命に必死にボートを漕ぎます。
ですが、1人目と違い、下流に向かって漕ぎます。
どんどんどんどん進みます。
猛烈なスピードです。
しかし、川辺にいる人達が手を振っていたり、笑顔で話しかけても全く気がつきません。
必死に漕ぐことに夢中です。
ふと我に帰ると目標地点の海に出ていました。
あれ、海に着いたけど何も残ってないや。
なんでここに来たんだろう？
2人目は海にはたどり着いたけど全く楽しくありませんでした。
3人目は一生懸命に必死になんてなりません。
今度は何もせず、ただ流れに身を任せます。
ボートは漕ぎません。ただ、川の流れに従って下ります。
周りの景色を楽しみ、川辺の人に手を振り、ゆったりとした流れの時は魚釣りをし、
夜には満点の星空を眺めて、ゆっくりして川をくだります。
海に着いたときには出発した時よりも多くの経験と出会いに溢れていました。
今まで頑張って、努力して、必死になってきた僕は、楽読に出会い、
「力の抜き方」
「リラックスの仕方」
を学びました。
僕は3人目のように人生をゆったりと歩みたい。
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